全体の流れ
まずはじめに大まかな流れを説明すると、2021年3月8日に開始して10週間に渡る学習期間を経て、その後3週間の就職活動で内定を頂きました。
大きく分けて5つのフェーズになっています。
1:基礎カリキュラム 10日くらい
2:応用カリキュラム 12日くらい(約2週間) 設計やテストも学びます。課題図書と言って参考に読みものも準備されています。
3:発展カリキュラム 12日くらい(約2週間) 実践力の習得。 実装課題では質問制限があるので、自分の力で解決する練習にもなります。
4:最終課題 2〜3週間くらい 個人でアプリケーションを作成します。達成条件が設定されているので、その条件はクリアする必要があります。終わった人からオリジナルアプリ作成へ。
5:転職活動 内定を承諾すれば修了です。平均で2〜3ヶ月で長い人で6ヶ月程だそうです。
全体の流れの詳細
私の実例を元にもう少し詳しくそれぞれの週について記載しました。
受講生によって進捗は様々です。早い人は3週間くらいで終わる方もいらっしゃるそうです。
1週目(3月8日〜3月14日)基礎カリキュラムを終了 中間試験受験
2週目(3月15日〜3月21日)本試験合格 応用カリキュラムへ
3週目(3月22日〜3月28日)応用カリキュラムを終了 発展カリキュラムへ
4週目(3月29日〜4月4日)発展カリキュラム
5週目(4月5日〜4月11日)発展カリキュラムを終えて、実装課題へ
6週目(4月12日〜4月18日)実装課題を終えて、最終課題へ
7週目(4月19日〜4月25日)最終課題
8週目(4月26日〜5月2日)最終課題を終えて、オリジナルアプリ開始
9週目(5月3日〜5月9日)オリジナルアプリ作成
10週目(5月10日〜5月16日)金曜に最終課題発表会
11週目(5月17日〜5月23日)応募する企業を検索してリストアップ
12週目(5月24日〜5月30日)応募開始(1週間に10社応募)
13週目(5月31日〜6月6日) 引き続き企業へ応募しながら、書類審査が通過したところは試験や面接
14週目(6月7日〜6月13日)6月7日(月)に内定を頂いた(テックキャンプ開始から92日目)就活開始から21日目
15周目 6月15日(月)内定を承諾したので、テックキャンプ修了。(テックキャンプ開始から99日目)
受講前にやっておいて良かったこと
Progate
Progateをやっていたので、全くの知識ゼロスタートではなかったことです。
(Progateだけでは全く足りませんが…。)
受講前にやっておけば良かったこと
準備物について

・MacBookをもっと早く買って使って操作に慣れておけば良かった
結構ギリギリ(テックキャンプ開始の数日前)に届いたので、全然扱いに慣れていませんでした。
・モニター、マウスを買っておけば良かった
マックブックのタッチパネルの操作に慣れていなかったので、初めは苦戦しました。
慣れたら使いやすくなりましたが、やはりマウスはあった方が良いです。
大きなモニター(可能なら2画面表示のデュアルディスプレイ)もあった方が良いです。
両方ともmustではありませんが、あった方がbetterです。
勉強について
Progateでは全然勉強不足だったので、何か自分でアプリケーションを作ってみるレベルまで勉強しておくべきでした。
例えるなら、英語の勉強を全然していないのに、いきなり海外留学に行くようなものです。知識はあればあるほど良いです。
分からないことをテックキャンプの学習を通して整理していくというレベルだと気持ちに余裕が持てて良いと思います。
Progate以外にも、ドットインストール、Paiza、Udemy、忍者CODEで勉強したり、Qiita、Zennで情報収集したり、分からないことがあれば、MENTAやteratail、stack overflowで質問してみるのも良いと思います。
もっとYoutubeでエンジニアについて調べておくと良かったです。(エンジニアチャンネル、マナブさん、しまぶーのIT大学、まこなり社長、、キノコード、KENTAさんなど)
就職活動について
事前に企業を検索して、行きたい会社をピックアップしておけば良かったです。本当に行きたい企業が見つかっていれば、勉強へのやる気も違ってくると思います。
私は、最終課題発表会が終わってから探し始めたので、最初の1週間は企業検索に費やしてしまいました。
受講中にやって良かったこと
・平日と同じように毎週末、10時間以上勉強したことです。カリキュラムの予定を前倒しするには週末頑張るのが一番です。毎日のようにVSCodeの画面が夢に出てきました。
・毎日10時間以上勉強できる環境を作った事です。(家族の協力は必須です。私は1歳の娘がいるので妻にはとても感謝しています)
・質問する時は、仮説を立てて実行すると、どうゆう結果が出て、何が解決できていないのか、自分がどこまでは理解しているのかを伝えることです。
・質問する前に調べて調べて自己解決するように努力した事で検索力は向上しました。(ただ、あまり調べる時間が長いと効率が悪いのでその辺は調整が必要です)
次に、受講内容の体験談についてそれぞれ説明します。
カリキュラムについて
理解しにくいところは動画での解説があったりと、工夫されたカリキュラムになっています。
途中、質問制限がある課題の時は、なんでお金払ってるのに質問できないんだ…と思いましたが、今思えば自走力や検索力が向上するとても良く考えられているカリキュラムです。
最終課題の後のオリジナルアプリで質問できないのは苦しいところですが、プラスに考えれば質問できない状況でここまで作りましたと面接時にアピールできます。
どうしても困った時は、MENTAなどで質問するのもありかと思います。
メンター(技術的な質問に答えてくれる方)について
学習期間に10時〜22時まで、平日も休日も質問可能です。(受講コースによって多少違うみたいです)
どのメンターも親切丁寧に教えて下さいます。誰に当たるかは分からないので、連続で同じ人になる事ももちろんあります。
事前の噂ではプロのエンジニアではないなど、ネットでは評判はあまり良くありませんでしたが、実際に質問してみると解決しなかった質問はありませんし、本当に皆さん笑顔で親切丁寧に教えてくださいますし、質問を終えて切る時は応援してますと言ってくださったり、大満足でした。
また、レビュー依頼すると恐ろしいほどの猛スピードで返信して下さいます。
質問の時も待ち時間はほとんどなく(ほとんど1分以内に繋がりました。待っても2〜3分くらいで、5分も待つようなことは皆無でした)、オンラインで画面共有をするので、真横で教えて頂いているイメージです。未来の学校はこんな感じなのかな?と感じました。
ライフコーチ(クラスの担任の先生)について
分かりやすく言えば、クラスの担任の先生のイメージです。定期的に進捗具合や悩み相談にのってくれる頼もしい存在です。
進捗が順調だと、ここは復習しておいた方が良いですよ等、適宜アドバイスをして下さいます。
私の担当ライフコーチは、とてもコミニュケーション能力が高く、明るく素敵な方でした。
どんな些細な悩みでも共感して背中を押して下さいました。
そして何よりSlackの返信が猛スピード過ぎて毎回驚きでした。
キャリアアドバイザーについて

分かりやすく言えば、大学の時の就職課の先生のイメージです。
最終課題発表会後の転職活動中、テックキャンプとの繋がりはキャリアアドバイザーのみです。なんか寂しい気もしますが、とても頼もしい存在です。
私の担当キャリアアドバイザーは文章力、まとめ力、面接の受け答えのアイデアの豊富さなど、どれをとっても素晴らしい方でした。
履歴書・職務経歴書を添削して頂いた時は、あまりの文章の素晴らしさに衝撃を受けました。(私がかなり時間をかけて書いた文章だったので…)
何回か飲みに行ったかな?と思うくらい私自身が気が付いていない長所まで引き出して下さり自身にも繋がりました。
実際、内定を頂いた会社の面接の時に社長から自己PRとても良く書かれていますねぇと言われたので、内定を頂けたのはキャリアアドバイザーのおかげです。
人生の恩人トップ5、いやトップ3に入ります。キャリアアドバイザーに出会えただけでもテックキャンプを受講して良かったと思えるレベルです。本当にありがとうございました。
チーム(同期)について

どんな同期に巡り合えるかは、完全に運です。
私のチームは6人で、最初から最後まで欠けることなく6人で最終課題発表会を終えることができました。20歳の大学生から、38歳まで幅広い年齢層のメンバーでした。
皆さんとっても良い人で、昼休みに得意のピアノを披露してくれたり、積極的に昼休みにzoomで雑談ルームを作ってくれたり、本当に恵まれてたと思います。
1人飛び抜けてレベルが高い方がいたので、とても良い刺激を頂きました。
Slackで誰がオンラインなのが分かるので、誰かが必ず週末や平日の夜遅くまでオンラインで頑張っているのを見て自分も頑張ろうと思えました。独学では得られない体験だと思います。
また、毎日数回zoomでアウトプットするのもとても良い体験になりました。自分が分かっていないと人に説明できないからです。
カリキュラムを読むだけより、人に説明する方が学習定着率は何倍にもなるそうです。
チームメンバーは期によって全然メンバーも違うし、人数もバラバラです。
ネット上での様々な体験談を読む限り、私はチームメンバーにも恵まれ運が良かったと思ってます。
最終課題発表会は2期前の先輩と1期前の先輩の発表を見る機会があります。
2期前は皆さんレベルが高く、共同開発も行ってて驚きました。
教室利用でも自宅でも個人の自由だったので、結局チームのメンバーには1人しか実際には会ったことがありません。コロナの影響もありオンラインで完結できました。
コロナが落ち着いて皆んな就職が決まれば飲みに行きたいねと話しています。
教室について

とてもお洒落で綺麗で快適な空間でした。心地よい音楽も流れておりカフェのようです。
椅子も座りやすく、お洒落です。調べたら工業デザイナーの奥山清行さんデザインの椅子(イエラ)でした。道理でオシャレだし、座りやすいはずですよね。
私が通っていた時期がコロナの影響で教室の利用制限があったため、使用する人がとても少なく、信じられないくらい快適な空間で勉強させて頂けました。
転職活動について
学習期間が終わってからおおよそ平均2〜3ヶ月で内定もらえる人が多いそうです。
就職するのは東京か地方か、年齢や今までの経験など、様々な違いがあるので一概には言えませんが、大体そのくらいだそうです。
30代後半、完全未経験の私は、地方限定で転職活動を行いました。
学習期間終了後、1ヶ月以内に決まったのは正直、運とタイミングが良かったのもあると思います。
テックキャンプで鍛えられた検索力も大いに役立ちました。
具体的な応募数は、学習後1週目は企業検索して応募0社。2週目に10社応募、3週目に9社応募の合計19社応募しました。
そのうち、書類で落とされたのが14社、面接に進んだのが3社、内定1社(受託開発企業)という結果でした。
内定を頂けたので、選考途中だった4社は辞退しました。
完全未経験の30代後半、地方での就職だったのでかなり苦戦することを覚悟していましたが、早く内定を頂けて安堵しております。
今後に繋がる(スキルアップできる)職場、従業員数が少ない会社という軸を持って転職活動を行いました。
キャリアアドバイザーに面接対策もして頂きました。
一般的な質問から技術的な質問まで、あらかじめ質問されやすい事も教えて頂き、とても参考になりました。
まとめ
ネット上では様々な意見が見られますが、実際にテックキャンプを受講して今の正直な感想は、「感謝」の一言です。
100点満点かと言われれば、改善して欲しいところはもちろんありますし、何度も意見しました。いつも素早く丁寧に対応して頂けました。
総合的な感想としては、もちろん大満足ですし、友人に聞かれたら迷わず勧めます。
まこなり社長も仰っている通り、決して楽ではありませんが、本気で挑戦する覚悟がある人にとっては素晴らしい環境が整えられています。人生を変える挑戦を全力でサポートしてくれます。
思ったよりキツいなぁとか、思ったのと違うなぁと思えば14日間の全額返金保証もあります。
私は独学で挫折経験があるので、テックキャンプの挫折させない仕組みの素晴らしさを実感できました。
一緒に頑張る仲間がいるというのは本当に大きな存在です。
毎日何回もzoomで繋がるので、悩みも相談できますし、何よりエンジニアになるという同じ目標に向かって頑張っているのでモチベーションも保ちやすいですね。
また学習期間中はライフコーチが、就職活動中はキャリアアドバイザーがとても心強い存在でした。
これからがエンジニアとしてのスタートです。
3ヶ月と少しの人生の中では短い間でしたが、とても良い経験になりました。
テックキャンプの皆さん、チームの皆さん本当にありがとうございました。
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