【書評】中室牧子さん著「科学的根拠で子育て」と「学力の経済学」

育児

よく新聞広告でも目にして気になっていた「科学的根拠で子育て」を図書館で借りようとしたら76人待ち…
ということで購入しました。

前作の「学力の経済学」はすぐに借りることができました。

著者の中室牧子さんはどんな人なのか?も含めて内容・感想をまとめてみました。

中室牧子さんはどんな人?

経歴は?

1975年生まれ 奈良県出身

学歴
 奈良女子大学文学部附属高等学校
 慶應義塾大学環境情報学部
 コロンビア大学で博士号取得(MPA, Ph.D.)

職歴
 日本銀行、世界銀行(大学卒業後〜博士号取得の間)
 2013年から慶應義塾大学総合政策学部准教授
 2019年から同学部教授

専門分野は?

教育を経済学的な手法で分析する「教育経済学」

結婚は?

結婚されているそうです。
日本人の方だろうという情報しか見つかりませんでした。

子供は?

お子さんはいらっしゃらないそうです。
学力の経済学の本の1行目に記載されています。

子供はいないけど、子育て本を出版している所が興味深いと感じています。
(ここは賛否両論あるそうですが…)
偏見なしに完全にデータから研究結果を公表されているという事が分かります。

竹中平蔵との関係は?

中室牧子先生を検索すると、竹中平蔵というサジェストキーワードが出てきますが
大学時代に、竹中平蔵の研究会で学ばれていたそうです。

病気?癌?

中室牧子先生を検索すると、病気というサジェストキーワードが出てきますが
乳がんを患った事がありますが、早期発見だった為、手術もして今はお元気だそうです。

著書

最後の「原因と結果の経済学」は、津川友介さんとの共著。

科学的根拠で子育て

本の要約

✅ 出版年:2024年12月11日
✅ 出版社:ダイヤモンド社
✅ ページ数:311ページ

第1章:将来の収入を上げるために、子どもの頃に何をすべきなのか?
第2章:学力テストでは測れない「非認知能力」とは何なのか?
第3章:非認知能力はどうしたら伸ばせるのか?
第4章:親は子育てに時間を割くべきなのか?
第5章:勉強できない子をできる子に変えられるか?
第6章:第1志望のビリと第2志望の1位どちらが有利なのか?
第7章:別学と共学、どちらがいいのか?
第8章:男子と女子は何が違うのか?
第9章:日本の教育政策は間違っているのか?
第10章:エビデンスはいつも必ず正しいのか?

感想

とても共感できたのは、第6章の第1志望のビリより、第2志望の1位について。
個人的に経験があったので、データでも立証されており納得しました。
自分の子供にも同じ経験をしないように、進路は夫婦でよく相談しようと思います。

ネタバレになってしまいますが
第1章の収入を上げるために子どもの頃にやっておくことベスト3

1:スポーツをする
2:リーダーになる
3:非認知能力を高める

という事でしたので、現在幼稚園の娘が体育教室を習っており夫婦でニヤリとしました。

第3章に記載のあるのですが、どんな先生が子どもの非認知能力を伸ばせるのかという共通点が研究でまだ明らかになっていないそうなので、今後の研究結果が楽しみです。

本書で記されている非認知能力は3つ(忍耐力、自制心、やり抜く力)。
それらの能力が美術や音楽で伸びるというエビデンスがあるのには驚きました。

とても内容の濃い1冊なので、定期的に読み返して、子育ての参考にさせて頂きます。


学力の経済学

本の要約

✅ 出版年:2015年6月18日
✅ 出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
✅ ページ数:199ページ

第1章:他人の「成功体験」はわが子にも活かせるのか?
    データは個人の経験に勝る
第2章:子どもを「ご褒美」で釣ってはいけないのか?
    科学的根拠に基づく子育て
第3章:勉強は本当にそんなに大切なのか?
    人生の成功に重要な非認知能力
第4章:少人数学級には効果があるのか?
    科学的根拠なき日本の教育政策
第5章:いい先生とはどんな先生なのか?
    日本の教育に欠けている教員の質という概念
補論:なぜ、教育に実験が必要なのか

感想

この本は、教育書では異例の30万部突破しているのが頷ける1冊でした。

まずはじめに「データが覆す教育の定石」から始まります。

・ご褒美で釣っても「良い」
・ほめ育てはしては「いけない」
・ゲームをしても「暴力的にはならない」

ご褒美で釣っても良いが、テストの結果のようなアウトプットにご褒美を与えるのではなく、宿題をする、本を読むなどのインプットにご褒美を与える事が重要。

ほめるのは、能力(努力しなくても出来る事)ではなく、努力したことをほめるのが重要。
能力をほめていると、無能なナルシストが育ってしまう…。

それぞれ科学的根拠があり、とても興味深い内容でした。

この本は、子育てだけではなく、日本の教育や教員の研修まで幅広く網羅されています。
子育て中の親だけでなく、教育者も参考になる一冊でした。

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